天気図・気象衛星画像出典:気象庁ホームページ
昨日7月3日午前に熱海市で土石流災害が発生しました。
今季の梅雨は太平洋高気圧の強弱変動が少なく梅雨前線が同じような位置に停滞する傾向があり、今回も1日頃から関東東海は雨が断続的に降り続いていました。
天気図を見ると雨が強まった3日未明には梅雨前線の折れ曲がった低気圧性の部分が東海地方にあり、この低気圧に向かって太平洋高気圧の周囲をまわる暖かく湿った気流が流れ込んでいました。
上空の風も積乱雲の発達に必要な条件が揃い、衛星画像のようなテーパーリングクラウドと呼ばれる豪雨をもたらす雲の塊が発達しました。
今後も列島ではこのような豪雨が発生しやすい状況が続きますので厳重に警戒して下さい。
また、関東東海では梅雨前線の北側で低温湿潤の天候が続いていますので農作物は病害の発生に注意です。
一方西日本では梅雨前線が北上して低気圧が日本海に入り、ウンカ、コブノメイガなどの飛来に好適な気流の発生が予想されます。
防除所が発表する予察情報に注意して下さい。
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