西日本から東日本大雨に注意

天気図・気象情報・雨雲レーダー画像・気象衛星画像・予想天気図:気象庁ホームページより

 

今日は西から梅雨前線上を低気圧が進み、暖かく湿った空気が流れ込んで西日本では今日19日、東日本では明日20日にかけて大雨となる見込みです。

特に九州では線状降水帯の発生が予想されており厳重に警戒してください。

雷や突風、ひょうなど激しい気象にも注意が必要です。

 

大雨と雷及び突風に関する全般気象情報 第4号
2022年07月19日04時13分 気象庁発表

九州北部地方では19日午前中まで、九州南部では19日日中にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。引き続き土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。その他の西日本では19日夜にかけて、東日本では20日にかけて土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒・注意してください。

[気圧配置など]
 前線上の低気圧が日本海西部にあって東北東へ進んでいます。この低気圧は20日午前中に北日本を通過して、20日午後には三陸沖へ進むでしょう。低気圧から西へのびる前線は19日午後から20日にかけて南下する見込みです。前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、前線の活動が活発となり、西日本から東日本では20日にかけて、大気の状態が非常に不安定となるでしょう。

[防災事項]
<大雨・雷・突風>
 九州北部地方では、線状降水帯による猛烈な雨や非常に激しい雨の降っている所があり、土砂災害、浸水害、洪水害の危険度が非常に高まっている所があります。
 西日本から東日本では20日にかけて、雷を伴って猛烈な雨や非常に激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。
 20日6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
  九州北部地方、九州南部       250ミリ
  四国地方、近畿地方         200ミリ
  東海地方              180ミリ
  関東甲信地方            150ミリ
  中国地方、北陸地方         100ミリ
 その後、21日6時までに予想される24時間雨量は、多い所で、
  九州北部地方、九州南部  100から150ミリ
 の見込みです。
 九州北部地方と九州南部では、線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。引き続き19日夕方にかけて土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。
 その他の西日本では19日夜にかけて、東日本では20日にかけて土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒・注意してください。
 また、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。降ひょうも予想されますので、農作物や農業施設の管理にも注意してください。

[補足事項]
 地元気象台の発表する警報や注意報、早期注意情報、竜巻注意情報、気象情報等に留意してください。次の「大雨と雷及び突風に関する全般気象情報」は19日17時頃に発表する予定です。

気象衛星の画像でも九州の西には線状降水帯を発生させるテーパーリングクラウドと呼ばれる積乱雲の列が見られ、この後激しい雨となる見込みです。

また大量の水蒸気の流入をもたらす気流はインドシナ半島からベンガル湾まで連なっており、今後も梅雨前線の南側では激しい雨が降る可能性が高くなっています。

明日の夜には梅雨前線や低気圧は一旦弱まる見込みですが、21日頃には再び前線や低気圧が近づき、西日本中心に大雨となる可能性があります。

23日頃からは太平洋高気圧が一時強まり25日頃まで全国的に天気が回復する見込みですがこのまま本質的な梅雨明けとなる可能性は低く、再び前線や低気圧が列島に近づく可能性が高そうです。

しばらく梅雨末期のような天気に注意してください。