関東東海台風8号による大雨に厳重警戒・1か月予報(8/13~9/12)全国的に雨が多い予想

天気図・気象情報・気象衛星画像・雨雲レーダー画像・予想天気図・週間予報解説資料・1か月予報解説資料:気象庁ホームページより

 

台風8号は東海地方の南海上にあって間もなく静岡県付近に上陸する見込みです。

台風の進路前面にあたる北東側から南東側には強い雨雲があって、静岡県から関東南部に激しい雨を降らせています。

明日の朝にかけて東海、関東甲信、東北南部では激しい雨や強風に厳重に警戒してください。

また東北地方でも前線がかかりつづけており東北南部中心に大雨となるところがある見込みで注意を続けてください。

 

令和4年 台風第8号に関する情報 第11号
2022年08月13日05時01分 気象庁発表

台風第8号は、13日日中に東日本太平洋側にかなり接近し、上陸する見込みです。東日本太平洋側を中心に、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫、暴風や高波に警戒してください。なお、東海地方では、13日日中には、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。

[台風の現況と予想]
 台風第8号は、13日3時には、潮岬の南東約110キロにあって、1時間におよそ20キロの速さで北へ進んでいます。中心の気圧は1000ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は20メートル、最大瞬間風速は30メートルで、中心の東側390キロ以内と西側165キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いています。
 この後、台風は東海道沖を北東に進み、13日日中に東日本太平洋側にかなり接近し、上陸する見込みです。

[防災事項]
<大雨・雷・突風> 
 台風第8号の本体や台風周辺の暖かく湿った空気の影響で、東日本太平洋側を中心に、14日にかけて雷を伴った非常に激しい雨が降り、局地的には猛烈な雨が降って大雨となるでしょう。
 14日6時までに予想される24時間雨量は、多い所で
   東海地方       300ミリ
   関東甲信地方     250ミリ
   東北地方、伊豆諸島  120ミリ
の見込みです。
 線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。
 東日本太平洋側を中心に14日にかけて、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。
 また、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。

<暴風・高波>
 台風第8号の接近・通過に伴い、東日本太平洋側を中心に、14日にかけて非常に強い風が吹いて、うねりを伴い大しけとなるでしょう。
 13日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
   東北地方、関東甲信地方、伊豆諸島、東海地方
                    20メートル(30メートル) 
 14日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
   東北地方             20メートル(30メートル) 
   関東甲信地方           18メートル(25メートル)
   伊豆諸島             15メートル(25メートル)
 13日に予想される波の高さは、
   関東甲信地方、伊豆諸島、東海地方  6メートル
   東北地方              3メートル
 14日に予想される波の高さは、
   関東甲信地方            5メートル
   東北地方、伊豆諸島         4メートル
   東海地方              3メートル
の見込みです。
 東日本太平洋側を中心にうねりを伴った高波に警戒し、強風に注意してください。東北地方では暴風に警戒してください。

[補足事項]
 今後の台風情報、地元気象台の発表する警報や注意報、早期注意情報、竜巻注意情報、気象情報等に留意してください。次の「令和4年 台風第8号に関する情報」は、13日17時頃に発表する予定です。

台風は明日は日本の東海上に抜け、東北地方にかかっている前線の活動も一旦弱まり明日は列島各地とも天気は回復する見込みです。

しかし15日頃から北日本には大陸方面から次の前線がかかりはじめ、低気圧が進んでくる見込みです。

16日には低気圧が北日本方面を通過し、再び大雨や荒れた天気となるおそれがあります。

前線は17日から18日にかけて南下し、東日本から西日本でも天気が崩れる見込みです。

この後も東日本の太平洋側から西日本では気温の高い状態が続きますので注意してください。

気象庁より8月11日に8月13日から9月12日の1か月予報が発表されました。

今回これまでと大きく予報が変わっています。期間中1週目の8月13日から19日、2週目の8月20日から26日とも列島は前線や低気圧、湿った空気の影響を受け、全国的に雨の日が多く、降水量が多め、日照時間が少ないと予想されています。

また北日本中心に寒気の影響を受ける時期がある見込みで、これまで全国的に高温が予想されていましたが、1週目は北日本、2週目は北日本から東日本で気温は平年並みと予想されています。

3周目以降は予報精度が低く、ラニーニャ現象やインド洋負のダイポールモード現象により偏西風が北寄りを流れ、列島全般に暖かい空気に覆われやすい傾向を採用しているとみられ、全国的に気温が高めとなる予想です。

全国的に曇りや雨が多い傾向に注意して作物の管理にあたってください。

1か月予報(2022年08月11日発表)の解説 気象庁
向こう1か月の天候の見通し
全国 (08/13~09/12)

予報のポイント

  • 東・西日本と沖縄・奄美では暖かい空気に覆われやすいため、向こう1か月の気温は高いでしょう。特に、沖縄・奄美では期間の前半は気温がかなり高い見込みです。
  • 北・東・西日本では前線や湿った空気の影響を受ける時期があるため、向こう1か月の日照時間は平年並か少ないでしょう。東・西日本日本海側の向こう1か月の降水量は平年並か多いでしょう。

1か月の平均気温・降水量・日照時間

  平均気温(1か月) 降水量(1か月) 日照時間(1か月)
北日本 日本海側
低30 並30 高40
ほぼ平年並の見込み
少30 並30 多40
ほぼ平年並の見込み
40 並40 多20%
平年並か少ない見込み
太平洋側
少30 並30 多40
ほぼ平年並の見込み
40 並40 多20%
平年並か少ない見込み
東日本 日本海側
低20 並30 高50
高い見込み
少20 並40 多40
平年並か多い見込み
40 並40 多20%
平年並か少ない見込み
太平洋側
少30 並30 多40
ほぼ平年並の見込み
40 並40 多20%
平年並か少ない見込み
西日本 日本海側
低10 並30 高60
高い見込み
少20 並40 多40
平年並か多い見込み
40 並40 多20%
平年並か少ない見込み
太平洋側
少30 並30 多40
ほぼ平年並の見込み
40 並40 多20%
平年並か少ない見込み
沖縄・奄美
低10 並20 高70
高い見込み
40 並30 多30%
ほぼ平年並の見込み
少30 並30 多40
ほぼ平年並の見込み
数値は予想される出現確率(%)です 気温画像 降水量画像 日照時間画像

数値予報モデルによる予測結果

 1か月平均の地上気圧(左図)は、北・東・西日本は平年より低く、前線や湿った空気の影響を受ける時期があるでしょう。
 上空約1500mの気温(右図)は、東日本以西では平年より高くなっていますが、沿海州付近は平年より低く、北日本を中心に一時的に低温となる時期がある見込みです。
地上気圧
地上気圧
T850
上空約1500mの気温

季節予報では、よく似た初期値から出発した多数の数値予報結果を利用します(アンサンブル予報)。
多数の結果の平均(上図など)から大気の状態を判断し、また結果のバラツキ具合から予報の信頼度や確率を計算します。

週別の天候

08/13~08/19
  • 北日本と東日本日本海側では、天気は数日の周期で変わりますが、低気圧や前線の影響を受けやすく、平年に比べ曇りや雨の日が多いでしょう。
  • 東日本太平洋側と西日本では、前線や湿った空気の影響を受けやすく、平年に比べ晴れの日が少ないでしょう。
  • 沖縄・奄美では、太平洋高気圧に覆われやすく、平年に比べ晴れの日が多いでしょう。
08/20~08/26
  • 北日本と東日本日本海側では、天気は数日の周期で変わりますが、前線や気圧の谷の影響を受けやすく、平年に比べ曇りや雨の日が多いでしょう。
  • 東日本太平洋側と西日本では、前線や湿った空気の影響を受けやすく、平年に比べ晴れの日が少ないでしょう。
  • 沖縄・奄美では、平年と同様に晴れの日が多いでしょう。
08/27~09/09
  • 北日本と東日本日本海側では、天気は数日の周期で変わるでしょう。
  • 東日本太平洋側、西日本、沖縄・奄美では、平年と同様に晴れの日が多いでしょう。

明日から1週間の、日別の天気や気温などは、週間天気予報(https://www.jma.go.jp/bosai/forecast/)を参照してください。

週別の平均気温

  平均気温 (1週目)
08/13~08/19
平均気温 (2週目)
08/20~08/26
平均気温 (3~4週目)
08/27~09/09
北日本
低20 並50 高30%
平年並の見込み
低30 並50 高20%
平年並の見込み
低20 並40 高40
平年並か高い見込み
東日本
低20 並30 高50
高い見込み
低20 並50 高30%
平年並の見込み
低20 並40 高40
平年並か高い見込み
西日本
低10 並30 高60
高い見込み
低20 並30 高50
高い見込み
低20 並40 高40
平年並か高い見込み
沖縄・奄美
低10 並10 高80
高い見込み
低10 並30 高60
高い見込み
低20 並40 高40
平年並か高い見込み
数値は予想される出現確率(%)です 気温画像 気温画像 気温画像