15日頃から北日本再び大雨に注意

天気図・気象衛星画像・気象情報・雨雲レーダー画像・予想天気図・日本850hPa相当温位・風予想図・週間予報解説資料:気象庁ホームページより

 

台風8号は東北地方の東海上にあって台風本体の雨雲は東に抜けています。しかし前線に伴う雲が北海道東部にかかっているほか、太平洋高気圧の周辺を回る湿った空気が西日本から北陸方面に入って雨の降っている所があります。

今日は東北地方から東海、北陸、近畿、中国地方など広い範囲で大気の状態が不安定で、雷を伴った激しい雨や突風、ひょうなど激しい気象が発生する可能性があり、気象庁より注意情報が発表されています。

 

令和4年 台風第8号に関する情報 第23号
2022年08月14日04時51分 気象庁発表

東北地方から中国地方では、14日は土砂災害、河川の増水や氾濫に厳重に警戒し、低い土地の浸水に警戒してください。また、高波、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。

[台風の現況と予想]
 台風第8号は、14日3時には、いわき市の東約150キロにあって、1時間におよそ45キロの速さで北東へ進んでいます。中心の気圧は998ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は20メートル、最大瞬間風速は30メートルとなっています。この後、台風は日本の東を北東へ進み、14日夜には北海道の東で温帯低気圧に変わる見込みです。
 東北地方から西日本にかけては、14日は台風周辺の暖かく湿った空気や太平洋高気圧の縁を回る暖かく湿った空気が流れ込むでしょう。また、上空約9000メートルには氷点下30度以下の寒気が本州付近に流入するため、大気の状態が非常に不安定となるでしょう。

[防災事項]
<大雨・雷・突風> 
 東北地方から中国地方にかけて、非常に激しい雨や猛烈な雨が降って、土砂災害や洪水害の危険度が非常に高まっている所があります。14日は雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。
 15日6時までに予想される24時間雨量は、多い所で
   伊豆諸島           120ミリ
   東海地方           100ミリ   
   東北地方、北陸地方、近畿地方  80ミリ
   中国地方            60ミリ
の見込みです。
 土砂災害、河川の増水や氾濫に厳重に警戒し、低い土地の浸水に警戒してください。
 また、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。

<高波>
 台風第8号は日本から遠ざかりますが、引き続き、東北地方や関東甲信地方では、うねりを伴ってしける所があるでしょう。
 14日に予想される波の高さは、
   東北地方、関東地方、伊豆諸島  4メートル
の見込みです。
 うねりを伴った高波に注意してください。

[補足事項]
 今後の台風情報、地元気象台の発表する警報や注意報、早期注意情報、竜巻注意情報、気象情報等に留意してください。これで「令和4年 台風第8号に関する情報(総合情報)」を終了しますが、引き続き「大雨と雷及び突風に関する全般気象情報」を14日17時頃に発表する予定です。

明日は大陸から前線を伴った低気圧が日本海に入ってくる見込みで、この南側には非常に湿った暖かい空気が流れ込み、北日本、特に東北地方では15日から17日にかけて、東日本、西日本、特に北陸、山陰では17日から18日にかけて大雨となる可能性があり注意が必要です。

今日から明日にかけても東日本、西日本は気温が上昇し、所々で猛暑日となりそうですが、17日から18日にかけて前線が南下し、列島は前線の北側に入り猛暑は一旦落ち着きそうです。