台風14号厳重警戒/1か月予報情報(9/17~10/16)

気象情報・天気図・気象衛星画像・台風経路図・予想天気図・天気分布予想図・早期天候情報分布図:気象庁ホームページより

 

台風14号は大型で猛烈な勢力に発達し、沖縄の東海上を北西に進んでおり、気象庁より注意情報が発表されています。

これから20日にかけて厳重に警戒してください。

北日本には秋雨前線ががかかり、台風が接近する前から大雨となる可能性があり注意が必要です。

------------------------------------------------------------------

令和4年 台風第14号に関する情報 第35号

2022年09月17日05時34分 気象庁発表

大型で猛烈な台風第14号は、17日日中に大東島地方に最も接近した後、17日夜から19日にかけて奄美地方と九州にかなり接近する見込みです。暴風や高波、高潮、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。なお、九州南部・奄美地方では17日夜から18日にかけて線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。

 

[台風の現況と予想]

 大型で猛烈な台風第14号は、17日4時には南大東島の東約250キロにあって、1時間におよそ20キロの速さで北西へ進んでいます。中心の気圧は910ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は55メートル、最大瞬間風速は75メートルで、中心から半径185キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっています。

 台風は、17日日中に大東島地方に最も接近した後、17日夜から19日にかけて奄美地方と九州にかなり接近する見込みです。その後、次第に進路を東よりに変えて、20日頃にかけて本州付近を北東へ進むため、西日本から北日本の広い範囲で台風の影響を受けるおそれがあります。

 

[防災事項]

<暴風・高波>

 大東島地方では、猛烈な風が吹き、海上は猛烈なしけとなっています。17日は猛烈な風が吹き、18日にかけて猛烈なしけや大しけが続くでしょう。

 南西諸島と西日本では、18日にかけて非常に強い風が吹き、17日夜から18日にかけては九州南部・奄美地方を中心に、一部の住家が倒壊するおそれもある猛烈な風が吹く見込みです。また、南西諸島と西日本では、うねりを伴って猛烈なしけとなり、東日本でも大しけとなるでしょう。

 17日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は、

   沖縄地方、奄美地方  30メートル(45メートル)

   九州南部       25メートル(35メートル)

 18日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は、

   九州南部・奄美地方、九州北部地方

              45メートル(65メートル)

   四国地方       25メートル(35メートル)

   中国地方、近畿地方  23メートル(35メートル)

   沖縄地方       20メートル(30メートル)

 の見込みです。

 17日に予想される波の高さは、

   沖縄地方           12メートル

   奄美地方           11メートル

   九州南部           10メートル

   四国地方            8メートル

   九州北部地方          7メートル

   近畿地方            6メートル

   東海地方、関東甲信地方     5メートル

 18日に予想される波の高さは、   

   九州南部           13メートル

   奄美地方、四国地方      12メートル

   九州北部地方         11メートル

   近畿地方           10メートル

   沖縄地方            8メートル 

   東海地方            7メートル

   関東甲信地方          5メートル

の見込みです。

 南西諸島と九州では、風が強まる前に頑丈な建物の中に移動するとともに、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重に警戒してください。また、南西諸島と西日本では、うねりを伴った高波に厳重に警戒し、東日本でも高波に警戒してください。

 

 <大雨・雷・突風>

 台風周辺や台風本体の発達した雨雲により、19日にかけて、西日本や東日本の太平洋側を中心に猛烈な雨や非常に激しい雨が降り、大雨となるでしょう。

 18日6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、

  九州南部              400ミリ

  四国地方、東海地方         300ミリ

  奄美地方              250ミリ

  沖縄地方、九州北部地方、近畿地方  200ミリ

  関東甲信地方            120ミリ

 その後、19日6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、

  九州南部、四国地方    300から500ミリ

  奄美地方、九州北部地方、東海地方

               300から400ミリ

  近畿地方         200から300ミリ

  中国地方、関東甲信地方  100から200ミリ 

です。

 線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。

 土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。

 また、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。

 

<高潮>

 台風の接近に伴い、西日本では18日から19日にかけて、潮位が高くなり、警報級の高潮となる見込みです。高潮や高潮と重なり合った波浪による浸水に厳重に警戒してください。

 

[補足事項]

 今後の台風情報、地元気象台の発表する警報や注意報、竜巻注意情報、早期注意情報、気象情報等に留意してください。

 次の「令和4年 台風第14号に関する情報(総合情報)」は、17日11時頃に発表する予定です。

台風14号が通過した後列島には一時的に寒気に覆われ気温が低くなりますが、22日頃からは太平洋高気圧のまわりを周る暖かい空気が入りやすくなり気温がかなり高くなる早期天候情報が発表されています。

 

台風14号が通過した後大気の流れが大きく変わる可能性があり、また日本の南海上は引き続き熱帯低気圧が発生しやすい状態が続く見込みですので不確実性がありますが、15日に気象庁より発表された1か月予報では期間を通じて平年よりかなり気温の高い状態が続くと予想されています。

早期警戒情報発表状況

1か月予報(2022年09月15日発表)の解説 気象庁
向こう1か月の天候の見通し
全国 (09/17~10/16)

予報のポイント

  • 暖かい空気が流れ込みやすいため、向こう1か月の気温は、北・東・西日本は高いでしょう。沖縄・奄美は冷涼な空気の影響を受けやすい時期があるため、平年並か低いでしょう。北・東・西日本では、特に、期間の前半は気温がかなり高くなる見込みです。
  • 全国的に、気圧の谷や湿った空気の影響を受けやすい時期があるため、向こう1か月の降水量は、北・西日本と東日本日本海側では多く、東日本太平洋側と沖縄・奄美では平年並か多いでしょう。日照時間は、全国的に平年並か少ないでしょう。

1か月の平均気温・降水量・日照時間

  平均気温(1か月) 降水量(1か月) 日照時間(1か月)
北日本 日本海側
低10 並30 高60
高い見込み
少20 並30 多50
多い見込み
40 並40 多20%
平年並か少ない見込み
太平洋側
少20 並30 多50
多い見込み
40 並40 多20%
平年並か少ない見込み
東日本 日本海側
低10 並30 高60
高い見込み
少20 並30 多50
多い見込み
40 並40 多20%
平年並か少ない見込み
太平洋側
少20 並40 多40
平年並か多い見込み
40 並40 多20%
平年並か少ない見込み
西日本 日本海側
低10 並30 高60
高い見込み
少20 並30 多50
多い見込み
40 並40 多20%
平年並か少ない見込み
太平洋側
少20 並30 多50
多い見込み
40 並40 多20%
平年並か少ない見込み
沖縄・奄美
40 並40 高20%
平年並か低い見込み
少20 並40 多40
平年並か多い見込み
40 並40 多20%
平年並か少ない見込み
数値は予想される出現確率(%)です 気温画像 降水量画像 日照時間画像

数値予報モデルによる予測結果

 1か月平均の地上気圧(左図)は、熱帯じょう乱や気圧の谷の影響で、沖縄・奄美や西日本付近を中心に平年より低く、全国的に南から湿った空気が流れ込みやすい見込みです。
 上空約1500mの気温(右図)は、本州付近は平年より高く、沖縄付近は平年より低い見込みです。
地上気圧
地上気圧
T850
上空約1500mの気温

季節予報では、よく似た初期値から出発した多数の数値予報結果を利用します(アンサンブル予報)。
多数の結果の平均(上図など)から大気の状態を判断し、また結果のバラツキ具合から予報の信頼度や確率を計算します。

週別の天候

09/17~09/23
  • 全国的に天気は数日の周期で変わりますが、気圧の谷や湿った空気の影響を受けやすく、平年に比べ晴れの日が少ないでしょう。
09/24~09/30
  • 全国的に天気は数日の周期で変わりますが、気圧の谷や湿った空気の影響を受けやすく、平年に比べ晴れの日が少ないでしょう。
10/01~10/14
  • 北・東・西日本では、天気は数日の周期で変わるでしょう。
  • 沖縄・奄美では、天気は数日の周期で変わり、平年と同様に晴れの日が多いでしょう。

明日から1週間の、日別の天気や気温などは、週間天気予報(https://www.jma.go.jp/bosai/forecast/)を参照してください。

週別の平均気温

  平均気温 (1週目)
09/17~09/23
平均気温 (2週目)
09/24~09/30
平均気温 (3~4週目)
10/01~10/14
北日本
低10 並20 高70
高い見込み
低10 並30 高60
高い見込み
低20 並30 高50
高い見込み
東日本
低10 並20 高70
高い見込み
低10 並30 高60
高い見込み
低20 並30 高50
高い見込み
西日本
低10 並20 高70
高い見込み
低10 並30 高60
高い見込み
低20 並30 高50
高い見込み
沖縄・奄美
60 並30 高10%
低い見込み
低30 並50 高20%
平年並の見込み
低30 並30 高40
ほぼ平年並の見込み
数値は予想される出現確率(%)です 気温画像 気温画像 気温画像