台風14号厳重警戒

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台風14号は九州の南海上を北上しており、九州南部は既に暴風域に入っています。台風本体の雨雲が四国から九州にかかり激しい雨が降っています。

台風からの湿った空気が吹き込んでいる紀伊半島や関東でも激しい雨の降っている所があります。

北日本には発達した雨雲が近づいており、台風接近前から大雨になるところがある見込みです。

台風に伴う警報などの情報に注意し、厳重に警戒してください。

 

台風は九州に上陸し、その後向きを東よりに変えて日本海沿いに進み、東北地方を通過して東海上に抜けるコースを通る可能性が高くなっています。

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令和4年 台風第14号に関する情報 第63号

2022年09月18日05時18分 気象庁発表

大型で非常に強い台風第14号は、19日にかけて奄美地方と九州にかなり接近し、九州へ上陸するおそれがあります。奄美地方北部の一部が風速25メートル以上の暴風域に入っています。鹿児島県では、これまでに経験したことのないような暴風や高波、高潮となるおそれがあります。暴風が実際に吹き始めてからでは、屋外での行動は命に危険が及びます。暴風や高波、高潮に最大級の警戒をして、早め早めに身の安全を確保してください。また、記録的な大雨となるおそれがあるため、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。なお、九州南部・奄美地方、九州北部地方、四国地方では19日午前中にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。

 

[台風の現況と予想]

 大型で非常に強い台風第14号は、18日4時には屋久島の南南東約210キロにあって、1時間におよそ20キロの速さで北北西へ進んでいます。中心の気圧は920ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートルで、中心の東側185キロ以内と西側150キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっています。

 奄美地方北部の一部が風速25メートル以上の暴風域に入っており、台風は19日にかけて奄美地方と九州にかなり接近し、九州へ上陸するおそれがあります。その後、次第に進路を東よりに変えて、20日にかけて本州付近を北東へ進むため、西日本から北日本の広い範囲で台風の影響を受けるおそれがあります。

 

[防災事項]

<暴風・高波>

 大東島地方では18日は大しけが続くでしょう。西日本では19日にかけて暴風となり、九州南部・奄美地方と九州北部地方を中心に一部の住家が倒壊するおそれもある猛烈な風が吹く見込みです。また、西日本ではうねりを伴って猛烈なしけとなり、東日本でも大しけとなる所があるでしょう。

 18日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は、

   九州南部・奄美、九州北部地方

              50メートル(70メートル)

   四国地方       25メートル(35メートル)

   中国地方       23メートル(35メートル)

   近畿地方       20メートル(30メートル)

 19日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は、

   九州北部地方     50メートル(70メートル)

   九州南部、中国地方  40メートル(60メートル)

   四国地方、近畿地方  30メートル(45メートル)

   北陸地方       25メートル(35メートル)

   奄美地方、東海地方  23メートル(35メートル)

 20日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は

   中国地方、近畿地方 30から40メートル(40から60メートル)

   四国地方、東海地方、北陸地方、関東甲信地方、東北地方

             25から29メートル(35から45メートル)

   九州北部地方、北海道地方

             20から24メートル(25から35メートル)

の見込みです。

18日に予想される波の高さは、   

   九州南部             14メートル

   奄美地方、九州北部地方、四国地方 12メートル

   近畿地方              9メートル

   沖縄地方              8メートル

   東海地方              7メートル

   関東甲信地方            5メートル

 19日に予想される波の高さは、

   九州南部、九州北部地方、四国地方 12メートル

   近畿地方             10メートル

   奄美地方、中国地方         8メートル

   東海地方              7メートル

   北陸地方、関東甲信地方       5メートル

 20日に予想される波の高さは

   九州北部地方、四国地方、中国地方、近畿地方、東海地方、北陸地方、

   関東甲信地方、東北地方    6から8メートル

   北海道地方          4から5メートル

の見込みです。

 鹿児島県に暴風特別警報、波浪特別警報を発表しています。暴風や高波に最大級の警戒をしてください。九州南部・奄美地方と九州北部地方では風が強まる前に頑丈な建物の中に移動するとともに、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重に警戒してください。また、西日本では、うねりを伴った高波に厳重に警戒し、南西諸島や東日本でも高波に警戒してください。

 九州北部地方でも記録的な暴風や高波となるおそれがあり、特別警報を発表する可能性があります。早め早めに身の安全を確保してください。

 

<大雨・雷・突風>

 台風周辺や台風本体の発達した雨雲により、19日にかけて西日本や東日本の太平洋側を中心に猛烈な雨や非常に激しい雨が降り、大雨となるでしょう。

 19日6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、

  九州南部              600ミリ

  九州北部地方、四国地方       400ミリ       

  東海地方              300ミリ

  近畿地方              250ミリ

  奄美地方              200ミリ

  関東甲信地方            180ミリ

  中国地方              150ミリ

 その後、20日6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、

  四国地方、東海地方        300から500ミリ

  九州北部地方、中国地方、近畿地方

                   200から300ミリ

  北陸地方、関東甲信地方      100から200ミリ 

  九州南部、北海道地方       100から150ミリ

の見込みです。

 線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。九州南部と九州北部地方では記録的な大雨となり、大雨特別警報を発表する可能性があります。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。

 また、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。

 

<高潮>

 台風の接近に伴い、西日本では19日にかけて、潮位が高くなり、警報級の高潮となる見込みです。高潮や高潮と重なり合った波浪による浸水に厳重に警戒してください。鹿児島県に高潮特別警報を発表しています。高潮に最大級の警戒をしてください。九州北部地方でも高潮特別警報を発表する可能性があります。

 

[補足事項]

 今後の台風情報、地元気象台の発表する警報や注意報、竜巻注意情報、早期注意情報、気象情報等に留意してください。

 次の「令和4年 台風第14号に関する情報(総合情報)」は、18日11時頃に発表する予定です。

台風14号が通過した後も北日本から東日本には前線がかかり曇りや雨のところが多くなりそうです。20日の後半から22日にかけては上空に寒気が入り、全国的に大きく気温が下がる見込みで注意が必要です。

その後23日から25日は北日本を前線が通過し、本州の南海上には低圧部が北上して全国的に雨となる見込みです。

23日頃からは列島は全国的に暖かい空気に覆われやすくなり、再び高温となってゆく見込みです。

寒暖差に注意してください。