台風14号厳重警戒

気象情報・気象衛星画像・台風進路予想図・雨雲レーダー画像・天気図・予想天気図・週間予報解説資料:気象庁ホームページより

 

大型で強い台風14号は下関市付近を進路を東に変えながらゆっくりと進んでいます。

台風の東側にあたる中国地方、四国、東海、関東などで激しい雨が降っています。

西日本から東日本では暴風などに厳重に警戒してください。

台風は西日本の日本海側に沿って進み、今夜遅くから明日朝にかけて北陸から東北地方を横断する見込みです。

台風の中心から離れたところでも暴風や突風、雷や大雨の降るところがありますので注意が必要です。

 

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令和4年 台風第14号に関する情報 第97号

2022年09月19日05時38分 気象庁発表

大型で強い台風第14号は、九州を北上しています。鹿児島県に暴風や波浪の特別警報を発表しています。暴風や高波に最大級の警戒をしてください。また、宮崎県に大雨特別警報を発表しています。土砂災害に最大級の警戒をし、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。なお、九州北部地方、中国地方、四国地方では19日日中にかけて、近畿地方では20日午前中にかけて、東海地方では19日夜から20日午前中にかけて線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。

 

[台風の現況と予想]

 大型で強い台風第14号は、19日4時には鳥栖市付近にあって、1時間におよそ20キロの速さで北へ進んでいます。中心の気圧は960ヘクトパスカル、最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルで中心の北東側260キロ以内と南西側185キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっています。

 九州や中国地方、四国地方では、風速25メートル以上の暴風域に入っている所があります。台風は19日朝にかけて九州を北上し、その後進路を東よりに変え、20日にかけて本州付近を北東へ進み、20日夜には三陸沖で温帯低気圧に変わる見込みです。西日本から北日本の広い範囲で、20日にかけて台風の影響を受けるおそれがあります。

 

[防災事項]

<暴風・高波>

 九州では、猛烈な風が吹いて、海上は猛烈なしけとなっている所があります。

 西日本から東日本では20日にかけて暴風となり、特に九州北部地方では19日朝にかけては、飛来物によって負傷したり、走行中のトラックが横転するおそれもある猛烈な風が吹く見込みです。また、西日本ではうねりを伴って猛烈なしけとなり、東日本や北日本でも大しけとなる所があるでしょう。

 19日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は、

   九州北部地方、中国地方      35メートル(50メートル)

   四国地方、近畿地方        30メートル(45メートル)

   九州南部             28メートル(40メートル)

   北陸地方、東海地方        25メートル(35メートル)

 20日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は

   中国地方、近畿地方、北陸地方   30メートル(45メートル)

   四国地方、東海地方、東北地方   25メートル(35メートル)

の見込みです。

 19日に予想される波の高さは、

   九州南部、四国地方        11メートル

   九州北部地方、近畿地方      10メートル

   中国地方、東海地方         8メートル

   奄美地方、関東甲信地方       6メートル

   北陸地方              5メートル

 20日に予想される波の高さは

   中国地方              8メートル

   九州北部地方、四国地方、近畿地方、北陸地方、東海地方

                     7メートル

   関東甲信地方、東北地方、北海道地方 6メートル

の見込みです。

 鹿児島県に暴風特別警報、波浪特別警報を発表しています。暴風や高波に最大級の警戒をしてください。九州南部と九州北部地方では、不要不急の外出を控え、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重に警戒してください。

 また、西日本では、うねりを伴った高波に厳重に警戒し、東日本や北日本でも、暴風やうねりを伴った高波に警戒してください。

 

<大雨・雷・突風>

 九州北部地方、中国地方、四国地方、近畿地方では、線状降水帯による非常に激しい雨や猛烈な雨の降りやすい状況が続いており、土砂災害の危険度が非常に高まっている所があります。特に、宮崎県では記録的な大雨となっており、これまでに経験したことのないような大雨となっています。何らかの災害がすでに発生している可能性が高く、警戒レベル5に相当します。命の危険が迫っているため直ちに身の安全を確保しなければならない状況です。

 台風周辺や台風本体の発達した雨雲により、20日にかけて西日本や東日本では猛烈な雨や非常に激しい雨が降り、大雨となるでしょう。北日本でも20日は大雨となるおそれがあります。

 20日6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、

  四国地方、東海地方         400ミリ

  近畿地方、関東甲信地方       300ミリ

  中国地方              250ミリ

  九州北部地方            200ミリ

  北陸地方              150ミリ

  北海道地方             120ミリ

  九州南部              100ミリ

 その後、21日6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、

  北陸地方、東北地方、北海道地方   100から150ミリ

  東海地方、関東甲信地方        50から100ミリ

の見込みです。

 線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。

 宮崎県に大雨特別警報を発表しています。九州南部では、土砂災害に最大級の警戒をし、河川の増水や氾濫に厳重に警戒をしてください。また、九州北部地方でも記録的な大雨となり、大雨特別警報を発表する可能性があります。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。

 その他の西日本、東日本や北日本でも、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。

 また、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。

 

<高潮>

 台風の接近に伴い、西日本から東日本では20日にかけて、潮位が高くなり、警報級の高潮となる頃がある見込みです。高潮や高潮と重なり合った波浪による浸水に厳重に警戒してください。

 

[補足事項]

 今後の台風情報、地元気象台の発表する警報や注意報、竜巻注意情報、早期注意情報、気象情報等に留意してください。

 次の「令和4年 台風第14号に関する情報(総合情報)」は、19日11時頃に発表する予定です。

 

台風14号が東海上に抜けたあとは高気圧に覆われて全国的に晴れる所が多くなりますが、西からは冷たい空気が入り、20日から22日にかけて全国的に大きく気温が下がる見込みですので注意が必要です。

また23日から24日は北日本は気圧の谷の通過、東日本から西日本は現在南海上にある低圧部が北上して天気が崩れる見込みです。

25日から26日は北日本は大陸から移動してくる帯状の高気圧に覆われて晴れる見込みですが、東日本から西日本は気圧の谷や湿った空気の影響を受け、曇りや雨の天気が続きそうです。

気温は23日頃からは全国的に再び上昇する見込みです。