天気図、雨雲レーダー画像、気象衛星画像、気象情報:気象庁ホームページより
台風2号は奄美大島の南を北東に進んでいます。
台風の東側は本州にかかっている梅雨前線に向かって水蒸気を大量に含んだ南風が吹いて、本州南岸では雨雲が発達しています。
東日本から西日本の広い範囲で大雨に注意が必要です。
近畿、中国、四国では今日2日、東海では今日午後から明日3日午前にかけて線状降水帯の発生のおそれがあり厳重に警戒してください。
令和5年 台風第2号に関する情報 第101号
2023年06月02日05時18分 気象庁発表
大型の台風第2号が、沖縄本島地方にかなり接近しています。南西諸島では高波に厳重に警戒し、暴風に警戒してください。また、3日にかけて、西日本から東日本にかけての広い範囲で、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。近畿地方、中国地方、四国地方では2日午前中から夜にかけて、東海地方では2日午後から3日午前中にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。
[台風の現況と予想]
大型の台風第2号は、2日4時には与論島付近にあって、1時間におよそ20キロの速さで北東へ進んでいます。中心の気圧は975ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は25メートル、最大瞬間風速は35メートルとなっています。南西諸島では台風本体や台風周辺の雨雲がかかり、雷を伴って激しい雨が降っている所があります。台風は、2日は日本の南の海上を北東に進む見込みです。
また、前線が対馬海峡から西日本を通って、日本の東へのびており、2日は西日本から東日本の日本海側に北上した後、3日にかけて西日本から東日本の太平洋側に南下するでしょう。前線に向かって台風からの非常に暖かく湿った空気が流れ込むため、前線の活動が活発となり、西日本から東日本の広い範囲で雷を伴う非常に激しい雨が降り、大雨となる所がある見込みです。
[防災事項]
<暴風・高波>
沖縄地方や奄美地方では、台風の影響で非常に強い風が吹き、うねりを伴い猛烈なしけとなっている所があります。
2日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
奄美地方 25メートル(35メートル)
沖縄地方 23メートル(35メートル)
の見込みです。
2日に予想される波の高さは、うねりを伴い
沖縄地方、奄美地方 9メートル
九州南部 6メートル
3日に予想される波の高さは、うねりを伴い
関東地方、伊豆諸島 6メートル
の見込みです。
うねりを伴った高波に厳重に警戒し、暴風に警戒してください。
<大雨>
南西諸島では2日昼過ぎにかけて非常に激しい雨が降って、大雨となる所があるでしょう。また、西日本から北日本の広い範囲で、3日にかけて雷を伴う激しい雨となり、西日本では2日は、東日本では3日にかけて、非常に激しい雨が降って大雨となるでしょう。
3日6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
東海地方、四国地方 350ミリ
近畿地方 300ミリ
関東甲信地方 250ミリ
北陸地方 180ミリ
伊豆諸島、中国地方、九州北部地方 150ミリ
東北地方、九州南部 120ミリ
沖縄地方 100ミリ
奄美地方 80ミリ
4日6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
伊豆諸島 100から150ミリ
関東甲信地方 50から100ミリ
の見込みです。
線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。
西日本から東日本の広い範囲で、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。