天気図、予想天気図、気象衛星画像、台風経路図、海面水温実況図、気象情報:気象庁ホームページより
列島付近は西から梅雨前線が北上し、前線上を低気圧が進んでいます。一方中国東北部や朝鮮半島には上空に寒気を伴った低気圧があって、西日本から東日本では大雨となりやすい条件が揃っています。
気象庁より9日にかけて西日本東日本の太平洋側中心に大雨、雷、突風に関する注意情報が発表されていますので注意が必要です。
また台風3号はフィリピンの東海上を北上しており、12日から13日にかけて本州の南海上を通過する可能性が高くなっています。
日本の南海上の海面水温は先週の台風2号によりかき混ぜられ平年より低く、台風3号は極端に発達することはなさそうですが、前線の活動は活発となり西日本東日本では太平洋側中心に大雨となりやすい状況が続きそうです。
大雨と雷及び突風に関する全般気象情報 第3号
2023年06月08日05時00分 気象庁発表
西日本から東日本太平洋側では、9日にかけて雷を伴って非常に激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。土砂災害、河川の増水や氾濫、低い土地の浸水に警戒してください。また、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意してください。
[気圧配置など]
前線が華中から東シナ海をとおり日本の東へのびています。東シナ海の前線上には低気圧があって東進しており、8日夜には四国付近へ達する見込みです。その後、前線上の低気圧は、西日本から東日本の太平洋側を東北東へ進み、9日は日本の東へ達するでしょう。前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、前線の活動が活発となり、西日本や東日本太平洋側では大気の状態が非常に不安定となる所があるでしょう。
[防災事項]
西日本では8日朝から、東日本太平洋側では8日夜遅くから、雷を伴って非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。西日本から東日本太平洋側では、2日から3日にかけての記録的な大雨の影響で、少ない雨量でも土砂災害の危険度が高まりやすい地域があります。
9日06時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
四国地方、九州南部 200ミリ
近畿地方 180ミリ
東海地方、九州北部地方 150ミリ
関東甲信地方、奄美地方 120ミリ
10日06時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
九州南部・奄美地方 100から150ミリ
関東甲信地方 50から100ミリ
東海地方 50から100ミリ
の見込みです。
西日本から東日本太平洋側では、土砂災害、河川の増水や氾濫、低い土地の浸水に警戒してください。また、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。