西日本台風6号による大雨に注意

天気図、気象衛星画像、台風経路図、気象情報:気象庁ホームページより


台風6号は九州の南海上をゆっくり東に進んでいます。

明日8日には向きを変えて北上し、九州に接近する見込みです。

既に四国には台風の強い雨雲がかかり、強い雨が降っており、西日本や東海地方には大雨や暴風に関する注意情報が発表されています。


令和5年 台風第6号に関する情報 第225号

2023年08月07日05時34分 気象庁発表

西日本では、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫、暴風やうねりを伴った高波に厳重に警戒してください。引き続き、奄美地方や九州南部では8日午前中にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。沖縄地方でも土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫、暴風や高波に警戒してください。


[台風の現況と予想]

 台風第6号は、7日4時には奄美市の東南東にあって、ゆっくりした速さで東へ進んでいます。中心の気圧は970ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は40メートルで、中心から半径220キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっています。

 台風はこの後、進路を次第に北よりに変えて、やや発達して9日には九州にかなり接近するおそれがあります。


[防災事項]

<暴風・高波>

 西日本では、9日にかけて猛烈な風が吹いて、うねりを伴った猛烈なしけや大しけとなる所があるでしょう。

 沖縄地方では7日は、非常に強い風が吹き、8日にかけて大しけとなる見込みです。

 7日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は、

  奄美地方、沖縄地方、九州南部

             25メートル(35メートル)

 8日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は、

  奄美地方、九州南部

             30メートル(40メートル)

  四国地方、九州北部地方

             20メートル(30メートル)

 9日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は、

  九州北部地方 30から40メートル(40から60メートル)

  奄美地方、九州南部

         25から29メートル(35から45メートル)

  四国地方   20から24メートル(25から35メートル)

の見込みです。

 7日に予想される波の高さは、うねりを伴い

  奄美地方        8メートル

  九州南部、沖縄地方

              7メートル

  四国地方、九州北部地方

              5メートル

 8日に予想される波の高さは、うねりを伴い

  九州南部        9メートル

  奄美地方        8メートル

  沖縄地方、九州北部地方、四国地方

              6メートル

 9日に予想される波の高さは、うねりを伴い

  奄美地方、九州南部、九州北部地方、四国地方

           6から8メートル

の見込みです。

 暴風や、うねりを伴った高波に厳重に警戒してください。


<大雨・雷・突風>

 台風本体や周辺の発達した雨雲により、沖縄地方や奄美地方、九州南部、四国地方、近畿地方、東海地方では、雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。

 8日6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、

  奄美地方、九州南部      300ミリ

  四国地方、東海地方      250ミリ

  近畿地方           180ミリ

  九州北部地方         150ミリ

 9日6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、

  九州南部、四国地方      300から400ミリ

  奄美地方、九州北部地方、近畿地方、東海地方

                 200から300ミリ

 10日6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、

  四国地方           300から500ミリ

  九州南部           300から400ミリ

  九州北部地方、近畿地方、東海地方     

                 200から300ミリ

  奄美地方           100から150ミリ

の見込みです。

 線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。

 土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。また、竜巻などの激しい突風や落雷に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。

 西日本から東日本の太平洋側では、台風周辺の湿った空気が流れ込むため、台風が近づく前から断続的に非常に激しい雨や激しい雨が降るでしょう。台風の動きが遅く、特に南東斜面にあたる地域では、総雨量が8月の月降水量を大きく超えるおそれがあります。