31日風雨に注意、1か月予報に変化、寒波の冬となる可能性も

天気図、予想天気図、1か月予報分布図:気象庁ホームページより


今日は冬型の気圧配置は緩み、日本海側でも雪や雨の降っているところは少なくなってきました。

明日30日は西から気圧の谷が近づき、後半は西日本から天気が崩れてくる見込みです。

31日は低気圧が発達しながら本州付近を通過する見込みで風雨の強まるところがありそうです。

元日1月1日は冬型の気圧配置となって北日本の日本海側では雪となり、北陸でも雨や雪となりそうです。


昨日12/28に気象庁より12/30~1/29の1か月予報が発表されました。

今回の予報のポイントは2週目の1/12までは全国的に平年より気温がかなり高い予想ですが、3週目の1/13以降は平年並みと予想されていることです。


今日までに発表されている1月8日頃までの予想天気図では特に強い寒気の南下は解析されておらず、冬型の気圧配置も長続きしない見込みですが、1か月予報の解説資料には期間前半に成層圏突然昇温が予測されているとあります。

成層圏突然昇温は対流圏の偏西風波動であるロスビー波の影響で成層圏の気圧配置が入れ替わり、成層圏北極域の気温が突然数十℃も上昇する現象で、この現象が発生すると対流圏で偏西風が蛇行し負の北極振動、北極圏の寒気の渦(極渦)が切り離されて南下し、温帯地域に強い寒波をもたらす傾向があります。


3週目以降北極振動により日本付近に寒波が押し寄せる可能性を示唆した予報と言えます。


2週目までは本州付近を何度か低気圧が通過する可能性があるため降水量は北陸を除き平年より多いと予想されていますが、冬型の気圧配置となりにくい状況から日本海側の各地の降雪量は平年より少ないと予想されています。


これまで長期予報は暖冬の予想ですが今後の状況では変わる可能性があります。注意して見るようにしてください。