台風10号発達、動き遅く影響長引くおそれ、接近前から大雨に注意

天気図、台風経路図、雨雲レーダー画像、気象衛星画像、予想天気図:気象庁ホームページより


台風10号は太平洋高気圧に押し出されるように西寄りの進路を取り、奄美大島付近をゆっくり北上しています。

気象衛星画像でも目がはっきりし、雨雲の範囲は大きくないもののコンパクトに発達している様子がわかります。

台風が接近するところでは猛烈な暴風に厳重な警戒が必要です。

上空の偏西風は北日本から日本海北部を流れており、台風がこの偏西風の流れに乗るか、またいつ乗るか予測が難しくなっています。

今のところ予報の中心はこの後向きが徐々に北寄りとなって29日に九州に上陸し、9/1にかけて日本列島を縦断するコースですが、米国海洋局NOAAの予報モデルでは本州の上で動きが止まると予想されており、予断を許さない状態です。


また北からは秋雨前線が南下し、台風の東側は暖かく湿った空気が流れ込み、本州付近は大気の状態が不安定になっています。

現在も北日本や東海などには活発な雨雲がかかっており、ところどころで激しい雨が降っています。

台風から離れたところでも大雨に厳重な注意が必要です。


台風の動きによっては、全国的に今週末から来週にかけても荒天が続く可能性がありますので、まだ影響の出ていないところでは明日までに対策を行なってください。