天気図、雨雲レーダー画像、気象衛星画像、予想天気図、1ヶ月予報分布図、気象情報:気象庁ホームページより
台風10号は紀伊半島の南海上にあって複雑な動きを続けています。
勢力は弱まっていますが、周辺、中心から離れた関東や北海道にも湿った空気が流れ込み、激しい雨の降っているところがあり、引き続き災害級の大雨に厳重警戒です。
この後も台風は複雑な動きを続け、近畿から東海付近に停滞気味に居座り、2日にかけ近畿から東海中心に大雨を降らせる見込みです。
週間天気図では4日頃にようやく全国的に天気が回復する見込みです。
29日に気象庁より8月31日から9月30日の1ヶ月予報が発表されました。
気温は9月5日頃に北日本を気圧の谷が通過し、その後寒気が入るため、2週目に北日本で平年並みの気温を予想していますが、それ以外は引き続き全国的に平年より気温の高い状態が続くと予想されています。
また東日本西日本は太平洋側中心に湿った空気の影響を受ける他、北日本は気圧の谷や前線の影響を受ける時期があるため、全国的に降水量は平年より多いと予想されています。
3週目の9月14日以降は晴れの日が多くなる見込みです。
令和6年 台風第10号に関する情報 第146号
2024年08月31日05時20分 気象庁発表
台風第10号は、31日は西日本を東へ進み、9月1日は紀伊半島を北上する見込みです。引き続き、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。また、東日本では、引き続き、9月1日午前中にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります。
[気象概況]
台風第10号は、31日3時には安芸市付近にあって、1時間におよそ15キロの速さで東南東へ進んでいます。中心の気圧は996ヘクトパスカル、最大風速は18メートル、最大瞬間風速は25メートルで、中心から半径165キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いています。
西日本では、台風本体の発達した雨雲により、雷を伴った非常に激しい雨の降っている所があります。また、台風本体から離れた東日本でも、台風周辺や太平洋高気圧の縁を回る暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、太平洋側の地域を中心に、断続的に雷を伴った激しい雨の降っている所があります。西日本や東日本では、これまでの記録的な大雨により、地盤が緩んでいる所や増水している河川があり、土砂災害、洪水災害の危険度が高くなっている所があります。
台風は31日は西日本を東へ進み、9月1日は紀伊半島を北上するでしょう。その後、熱帯低気圧に変わる見込みです。熱帯低気圧に変わった後も、東日本を中心に、低気圧周辺や太平洋高気圧の縁を回る暖かく湿った空気が流れ込むため、引き続き、2日にかけて大気の状態が非常に不安定となるでしょう。
[雨の予想]
西日本や東日本では、9月1日にかけて台風本体や太平洋高気圧の縁を回る暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定となるため、雷を伴った激しい雨や非常に激しい雨が降り、大雨となる所がある見込みです。また、東日本では、引き続き、9月1日午前中にかけて線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります。その後も東日本を中心に、断続的に激しい雨や非常に激しい雨の降るおそれがあり、2日にかけて総雨量がさらに多くなる所があるでしょう。
31日6時から9月1日6時までに予想される24時間降水量は多い所で、
関東甲信地方 150ミリ
北陸地方 100ミリ
東海地方 300ミリ
近畿地方 200ミリ
中国地方 80ミリ
四国地方 120ミリ
その後、9月1日6時から2日6時までに予想される24時間降水量は多い所で、
関東甲信地方 200ミリ
北陸地方 100ミリ
東海地方 400ミリ
近畿地方 200ミリ
四国地方 80ミリ
その後、2日6時から3日6時までに予想される24時間降水量は多い所で、
関東甲信地方 150ミリ
北陸地方 100ミリ
東海地方 150ミリ
線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。
線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性のある地域と期間は、
東海地方
岐阜県、静岡県、愛知県、三重県 9月1日午前中にかけて
です。
[風の予想]
西日本や東日本では31日は、強い風が吹く所があるでしょう。
31日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
東海地方 16メートル(25メートル)
近畿地方 18メートル(25メートル)
四国地方 18メートル(25メートル)
[波の予想]
西日本や東日本では31日は、うねりを伴ってしける所があるでしょう。
31日に予想される波の高さ
東海地方 4メートル うねりを伴う
近畿地方 4メートル うねりを伴う
[防災事項]
土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。また、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。
強風や高波、高潮にも注意してください。